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Instant

新米物書きの戯れ言

ティーンは何処にもいけない

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(gettyimages)
 
子供の頃、親は偉大だった。
父親は誰よりもすごい人間だと思っていたし、母親の言うことは絶対だった。
それがやがて、10代になって大人へ近づくと、実は自分の親はたいしたことのない人間じゃないと思うようになる。
親との葛藤が、10代の悩みだと思うのだ。

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子供にとって、親は代わりのきかない存在だから、立派な人でいて欲しいと願う。しかし、たいていの親は普通の人間だ。
 
私は父親っ子だった。
寝る前にはいつも、父に何かおもしろいウンチクを聞いて、幼稚園では先生にその知識を自慢していた 。「これも、パパから聞いた」と必ず最後に付け加えて。
仕事はIT系のエンジニアだった。パソコンで困ったとき、簡単に解決してくれる姿をかっこいいと思った。
 
しかし、10代になって、父に対する考え方は少しずつ変わっていった。
 
私が高校受験を数ヶ月後に控えた頃、父が浮気して、家庭はめちゃくちゃになった。
両親の喧嘩に巻き込まれて、私が左腕を20針縫っても「自業自得」と言われた。
 

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私が人生の再起をかけて大学の受験勉強を毎日ひたすらやっていたときには、「もし、第一志望に落ちても、それがすべてじゃないんだよ」と言われた。
それを言われたとき、その言葉の意図が、私にはわからなかった。
第一志望を目指して勉強しているのに、どうしてそのようなことを言う必要があるのか理解できなかった。
 
 
しかし、今思えば、すべては理解できる。
浮気したのにはヒステリックな母の性格にも原因があったし、私に「自業自得」と言ったときは父にも余裕がなかった。
父は高卒でバイトから上場企業に入社した人だったので、大卒の人間に対してはコンプレックスを感じていた。常々、学歴は関係ないと、子供の頃から言われていた。だから、私が全国模試で良い成績を取ったとき、良い気分ばかりではなかったのかもしれない。
 
子供の大学に進学したいという気持ちを素直に応援しないというのは、教育的には間違っているかもしれない。しかし、それを息子の私が言っても 仕方ない。
なぜなら、親は子供に正しい教育をするのではなく、自分がなって欲しいように教育するからだ
だから、親は意味のないことで叱るし、感情的にもなる。
そう思えてはじめて、子供は精神的に自立する。
「大人になる」とは、親をひとりの人間として認めることだ。
 
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(gettyimages)
 
親との葛藤を乗り越えて、強く生きて欲しい。